しまくとぅばの日

9月18日はしまくとぅばの日。沖縄の昔ながらの言葉を取り戻そうという動きが出ているそうです。昔は沖縄の言葉を話すと懲罰、もっと酷いと殺害された人もいたとか(世界大戦の頃)。

今朝、BBCのPod Castでは、ニュージーランドマオリ族の言葉や文化保存のため、様々な取り組みがなされている話がありました。以前はマオリ語を話すと懲罰、または差別を受けたそうです。それが今では、マオリ族の血筋ではないニュージーランド人(例えば白人)の間でも、マオリ語を学びたい人が多くなったとか。

かくいう私は、台湾で生まれ育ったので(母が台湾人)、国民党が台湾にやってきた時代から1980年代頃まで、学校で台湾語(閩南語)を話すと懲罰がくだった時代があったことを知っています。さらに、台湾の原住民たちもマオリ族と同じく、華人から差別を受け、それぞれの部族の言葉を話せる人が激減してしまったことも。今は各部族が自分たちのアイデンティティと文化復興のために頑張っています。

きっと、世界中のあちこちでこのような動きがあるのだと思います。

グローバル化が進むにつれ、逆に民族独自の言葉や文化を守ろうと活発な動きが出るのですかね。他を知ることは自分を知ることでもあるのかもしれません。

お互いを尊重し合い、独自の文化を維持し、進化しつつ、平和な世界になりますように。

Camp Log#1

キャンプが好きです。

古いテントは、今年の北海道・知床へのキャンプを最後に捨て、新しいテント(Zerogram)での初キャンプということで、Camp log#1。

宇都宮駅から車で40分で、こんな素敵なキャンプ場があるなんて(それも無料!)

そして、夜警の警備員さんがとても親切でした。

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1泊のみでしたが、このダムの湖を合計3周もしてしまった(夕方、夕食後の散歩、早朝散歩)。朝になると、宇都宮市民の方々が犬のお散歩やランニングされていて、憩いの場になっているようです。

今回のキャンプでは、私たちは最低限の道具しか持っていなく、それも一番不可欠なバーナーに火が付かなくなってしまい、泣く泣くすべて薪で食事を用意することに。でも最高に美味しかったです。

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ミニマムで生きたいので、道具はこれから少しずつ厳選しながら集めようと思います。

ロゴスの市

乙川優三郎著の『ロゴスの市』を読み終え、自分は一流の通翻訳者になることを目指しているくせに、なんて言葉に対して無頓着なんだろうと反省した。

この本の内容は、人生の酸いも甘いも嚙み分けたことがなければ、堪能できないだろうなぁ(自分はそんな経験をしたとは胸を張って言えないが)。

オハイオ州の大学卒業した後、NYで働いてた時期があって、その頃は暇さえあれば本屋に入り浸っていたことを思い出す。

この本に登場するインド系アメリカ人の女流作家であるジュンパ・ラヒリ。NYにいた当時、本屋(確かUnion SqのBarns & Noblesだったかな?)の今月の新作というテーブルに平積みされてたJumpa LarhiriのInterpreter's Maladiesというタイトルに惹かれて即買いしたのを覚えてる。それから数日間は、彼女の綴る世界に身を置いてた。30代に入り、初めて日本で暮らし始めた頃、本屋で邦題「停電の夜に」を見かけたときは、なんて素晴らしいタイトルに訳されたんだろう、とチラッと思った。

NYで暮らしてた20代半ばのころはすごく幸せだったなぁ。1日働いた後、残業もなく定時に職場を離れて、忙しない夕暮れの街を歩いて本屋やブティックに立ち寄って、狭いけど居心地抜群のアパートに帰って、ゆっくり夕食をとって…と平凡な日々だったけど。

週末は公園をぶらぶら歩いたり、美術館へ行ったり、夜中近くにテレビでSaturday Night Liveを観て笑ったり、…。懐かしくなってしまった。

今振り返るとNYでの生活はとても平和で幸せだったと思う。

ま、過去なんて嫌な事は全てフィルターアウトされて、美化されてしまうものですね。

今も十分幸せです。

でも、ロゴスの市を読み終えて思ったのは、翻訳者・通訳者を職業とするなら、海外で暮らしてその国の文化と生活に触れるべきということ。言語は生き物だから時代とともに変わりゆく。先日、朝の食卓で、夫に「ヨーロッパではサマータイムを廃止するらしいよ」("Europe is considering to abolish summer saving time")て話したら、怪訝な顔をされた。しばらくして、あぁ、「デイライト・セービング(Daylight saving time)のこと?」と切り返された。知っていた言葉なのに、和製単語に引きずられてしまった、おぅマイ、なんて恥ずかしいこった。みなさん、英語で話す時、サマータイムと言っても通じませんよ。英語で日本はサマータイムを導入するらしいよ、なんて話をする際、Daylight saving timeと言いましょう(←自分に対して言い聞かせてる)。

こんな時に思うのは、日本での暮らしが長過ぎたということ。なんか自分の中で和製英語がごっちゃ混ぜになってる。

今は無理ですが、いつかアメリカで数カ月でもいいので暮らしてみたいなものです。

Introduction

ゆる〜く日々のことを綴ろうと思い立って始めたブログです。

東京の端っこで、40代夫婦二人暮らし。

ガーデニング、キャンプ、ハイキング、食べ歩き、アートや本、翻訳通訳、その他たくさんのことについての記録。